3. 認知行動療法
認知行動療法の種類と行動療法
(*1) 認知行動療法に含まれる心理療法
- 1967年 内潜条件付け(コーテラ)
- 1970年 セルフモニタリング(マックファール)
- 1971年 問題解決訓練(ズリラとゴールドフリード)
- 1971年 自己教示訓練(マイケンバウム)
- 1971年 不安管理訓練(リチャードシン)
- 1973年 多面的行動療法(ラザルス)
- 1977年 子供の社会スキル訓練(コムラ)
- 1984年 合理的行動療法(モールツビー)
- 1985年 ストレス免疫訓練(マイケンバウム)
- 1985年 強迫性障害の認知療法(サルコフスキス)
- 1985年 過食症の認知行動療法(フェアバーン)
- 1985年 不安障害の認知症(ベック、エメリー、グリーンバーグ)
- 1986年 パニック障害の認知療法(クラーク)
- 1988年 生活技能訓練(リーバーマン)
- 1990年 人格障害の認知療法(ベック、フリーマン)
- 1993年 弁証法的行動療法(リネハン)
- 1995年 統合失調症の認知療法(キングドンとターキングトン)
(*2) 行動療法
主に刺激や反応との関係を焦点にあてた学習理論を基盤とした心理療法です。
基盤となる学習理論
・S-R理論(刺激と反応との関係)
・S-O-R理論(刺激と生体の客観的状況そして反応との関係)
認知内容については、ブラックボックスとしてあまり扱われてこなかったのですが、認知を取り込んだ社会的学習法に基づくモデリング法が開発された頃から、認知も扱う機運が起きました。
また、併行して創始された論理療法(後に論理情動行動療法)や認知療法が客観的に査定できる内容であったため、科学性を重視する行動療法家にも受け入れられていきました。